L:ブラックドッグ={ ──天駆ける黒い稲妻──(須藤 鑑正) ■解説 A−74改ブラックドッグは伏見藩国設計の最新I=Dケントを基にして製造された。 設計図を元に詩歌藩国I=D工場でロールアウトした5機のA−74を、この国の“メタルカウンセラー”達が寄ってたかって玩具にした、というのがその真相である。 この国には独自のI=Dというものがなかった。 お国柄という奴だが、しかし技術者達の興味が向かなかったわけではない。 むしろえいくそ、いつかはスーパーロボットを、と息巻くロマン派の技術者が多かった。 須藤 鑑正もその一人である。 この男、注文などなくても常にロボットの設計図を書き続けている様な男であり、トモエリバーの設計コンペにも参加していた。 根源種族との戦いを幾度も経験した彼は、アラダ達の【高高度からの落下攻撃】を度々味わうこととなった。 トモエやケントは、飛べる。 だが単体での飛行能力は、敵の攻撃に比して高度も航続距離も足りない。 これをどうにかできないかと苦心の末、黄金戦争以前のグレイハウンドやゴーストドッグの装備を研究し、ケントを従来の強襲戦機ではなく、防空戦力へと転換を図った。 結果、このI=Dは高高度に滞空して超遠距離の目標を撃墜するパワーユニットに生まれ変わった。 グレイハウンドのサンドイッチブースターを基にし、脚部は丸ごとブースターに換装。 両肩のブースターとあわせて空中での機動戦闘を可能とした。 もはや視認する事も適わぬ地平線以遠の目標を捉えるため、機体そのもののセンサーだけでなく地上や衛星のレーダー施設とリンクして敵機動を予測、天を切り裂く稲妻のごとき高収束レーザーライフルを叩き込む。 ネックはブースターとレーザーの出力を維持できる時間が限られるため、継戦時間が短い事である……が、想定される戦闘時間からすれば充分といえる。 また、ケントを基にして飛行性能強化に務めたために装甲は相変わらずだが、開発者はそれを弱点とは考えていないようである。 なお不用意な事故を防ぐために、ブースターを含む外装のパージは一瞬で行える。 この機体を見た前藩王は、“グレイハウンド”が空を駆けた在りし日を懐かしみ、黒犬の名を授けた。 “ブラックドッグ”──ただひたすらまっすぐに走る、燃え盛る魔犬。 (九音・詩歌) ・高収束レーザーライフル (手に装備。グレイハウンドのレーザー砲を小型化・改良したもの。超射程を誇るが連射性能は悪い) ・無線誘導式機動兵装ポッド (肩部ブースターユニットの先端の青いパーツ。左右合わせて4基搭載し、小型レーザーを装備。 ポッドの操作はコパイが担当。 事前にポッドの行動パターンを入力しておけば、操作せずとも自動で動いてくれる。) ・ミサイルコンテナ (背中に装着されている。コンテナごと射出し、空中で大量の小型ミサイルをばらまく。) ・近接戦用ソード (高収束レーザーライフルの近接モード。白兵の間合いになった場合、ブースターによる一撃離脱戦を行う) |
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