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zoom RSS 詩歌藩国戦争準備状況〜整備士清水魁斗の場合〜

<<   作成日時 : 2007/01/09 18:31   >>

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朝。
鳴り響く目覚まし時計に対し、布団の中で丸まるという空しい抵抗を続けている清水魁斗がいた。
止めればいいだけなのに後15分〜とか布団の中で唸り続けているその男は、最近不幸続きだった。
お腹が空いたからと棚を漁り、唯一あったカレーソバを盛大にこぼしてたまたま着ていた白い服を台無しにし、食べ物が無かったので空腹のまま過ごす羽目になったり、餅を食べようとして加熱しすぎて煎餅状態にしてしまったり(これはただのウマシカ)、頑張って作曲していた曲の楽譜が行方不明になったりしていた。
とりわけ酷かったのが、先日の黄金探しである。
本人、ただの善意から詩歌藩国のために何かをしようとしたのだが、その結果お上から言われたのは”一人で黄金掘って来い”であった。
歩き回るのは好きであったが体力が無く、普段筋肉を使わないせいで全身筋肉痛となり、ひとりではまともに食事も取れなくなっていた。かといって食べさせてくれる人もいなかった。
まぁあの時に黄金を見つけるのにすべての運を使ったと言ってもいいような状態である。

4分ほど頑張った清水は、布団に包まったまま目覚まし時計を止めてベッドから落ちた。
おお、髪の毛が逆立っている。めっちゃ痛いようである。すごいぞ!まるで鉄のように体が固まっている!!
え?嘘!まさかそんな!い(検閲削除)

失礼、落ち着いてまいりましたので再開します。
体が変な風に曲げてぐぉぉお!とか言って遊んでいる清水の元に、整備士仲間1がやってきた。
清水を見て一瞥し
「何遊んでんだ。この忙しい時に」
「これのどこが遊んでるように見えるんだ!!早く助けッ…ぐあぁぁ!」
あ、遊んではいなかったようである。しぶしぶ清水の体の形を整える整備士仲間1。ぎゃぁぁああああ!!とか聞こえた気がするがきっと空耳であろう。
「お、お前なんか友達じゃないやい…」
「だから整備士”仲間1”なんじゃないか」
口をぽかーんと空けたまま再び固まる清水。でもしかたないよね、だってにゃんにゃんから亡命してからそんなにたってないもの。
「……で、忙しいって何?しばらくは暇なんじゃなかったの?」
何とか言葉を発した清水。ちょっと涙目である。寂しがり屋のようだ。
「急に戦争準備の命令が天領から来たんだよ。さっさと起きて働け」
「…さっそくリベンジの機会が着たんですね。わかりました。全身筋肉痛であまり役に立ちそうに無いオンボロですが働きましょう」
「ストレス発散先があると作業が捗るからな。おまえは結構役に立ってるよ」
ついに涙を流し始めた清水。
泣きながら犬の足跡模様のパジャマから青いツナギに着替えて犬耳をつけ、着替えを見られたことに対していやんえっちと整備士仲間1言って殴られながら整備工場へ向かった。

/*/

「まずは掃除とオイル注しですか」
オートメーション化が進み、人が作業する場所がほとんど無い工場をみながら清水はそう言った。
「うん、お願い」
その言葉を聴き、額に汗を浮かべる清水。
「えぇと、ひとりで?」
「理解が早くて助かるよ。この前仕入れたジャンクの整理も頼む」
「さすがに全身筋肉痛なんで無理です」
「そういう時にはいい言葉がある。”だからどうした”だ」
その言葉が最強クラスの呪文であることを知っている清水は涙した。筋肉痛なんぞ無視して一人で掃除やオイル注しをすることが確定したからである。もしかしたらものすっごい低い確率で感動していたのかもしれない。

「BALLSって凄いな…」
速攻で力尽きていた。
「何で私しかやらないんだ…他に人がいないのか?」
本当に自分しかいないんじゃないかと錯覚し始めた清水。疲れとは恐ろしいものであった。
ちなみに他の人たちはI=Dの研究・開発・試験で徹夜をしている。決して意地悪で一人だけで掃除をさせているのでは無いのであった。
「戦争準備って言ってたよな…ということはどこかが襲われていて、助けに行かなくちゃいけないんだな」
なにやら勝手に決め付けている、
「ならやるしかないじゃないか!待ってろほにゃららさん!すぐ支援に行くかせるからな!!」
この人物、原設定に【人情深く社会的貢献に熱意がある】【表面的には柔和そうに見えるが実は情熱的】とかがあるので仕事に燃え始めた。疲れで暴走しているだけかもしれない。まぁ働けばいいのでどっちでもいいことであった。
「苦しかったりしない?」

「いいえちっとも!」
「じゃあこれも頼んだ」
逃れようにも時既に遅し、目の前に積まれる工具。もはや涙は出なかった。
よどみすぎて逆に澄んで見える真っ直ぐな瞳(もしかしたら目が点になっているだけかもしれないが)で辺りを見渡し、作業にとりかかった。もはやヤケクソである。
「けーつーねーぎー」
なにやら変な呪文も唱えだした。

/*/

「さ、作業終了…次はなんじゃーオラー」
「はい、おつかれさん。休憩室にお茶とおやつがあるから一回休んできなさい」
その言葉を聞いて全身の力を抜いて、清水は倒れた。起き上がれない。
しょうがないので転がっていくことにした。
「あはは〜綺麗にしておいてよかったぁ〜」
死んだ魚のような目で転がってきた物体を見て休憩室にいた何人かが悲鳴を上げた。
恐る恐る起こして椅子に座らせる。あ、結構に親切。
「はぁ〜」
お茶を飲んでのほほんとしながらおやつの”ケーキ”をつまんだ。


そこで清水の意識は途絶えた



〜完?〜

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