詩歌藩国日報

アクセスカウンタ

zoom RSS 戦禍の足音(詩歌藩国戦争準備状況)

<<   作成日時 : 2007/01/09 05:00   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

画像振るう爪も恐れはしない
知識が鼓舞する信念を持つ者
色あせぬ熱意をもつ者
ともにゆこう
ともに戦おう

──詩歌藩国戦場国歌より

/*/
詩歌藩国は、静かな国だ。

歌と物語を愛するこの国が静かというのは意外な話だが、この国に訪れた人の第一印象は、おそらくそういうものになるだろう。
この国はどの藩国とも隣接せず、派手な宣伝や華々しい戦果とも無縁である。
戦いの舞台となったこともない。

歴史を振り返ってみても、この国は概ね静かな国と言って良かった。
だが。それもアプローの涙事件から変わろうとしている。

わんわん帝國のテラ領域に入植した、各藩国が巻き込まれたこの事件。
最初は広島にいる友を救うため、宰相の号令の下バトルメード隊が派遣された。
最後はぽち姫(と、ペロ)を護るため。また、愛鳴藩国の人々を救うために。
戦いに触れるうちに、平穏を好む彼らの……しかし恐るべき芯の強さを持った彼らの魂が、熱く燃え始めていた。

降り積もる雪に隠されてはいるが、彼らの魂の祖国は沖縄にある。
沖縄の歴史は戦いの歴史だ。
それも、否応なく戦いに巻き込まれた苦難の歴史である。
彼らがおおらかで平和を愛するのも、その魂に刻まれた祖国への想いゆえ。
だから彼らは、戦いを嫌う。だが。

友誼のためであれば、それは違う話だった。



根源種族艦隊と遭遇し、圧倒的な戦力差から撤退を余儀なくされたあの日。
先代藩王が退いてからの日々は、忙しいものとなった。

ともかく宣伝というものをしない関係で新規国民はあまり増えなかったが、ふらりとやってきた赤坂 菊華や準藩王寅山 日時期、合併した都築藩国の国民たちと共に藩国の建て直しに奔走した。
まずは国土の調査。藩国民の洗い出し。歩兵戦力の確保。
わんわん帝國に「詩歌藩国は北国である」と正式に報告されたのもこの時である。

歩兵とパイロットを兼ねる“ガンブレイズシンガー”の登用。
最先端技術を扱う“メタルカウンセラー”の育成。
天の星を読み、国の理を知る“スターテイラー”を中心に置く事は議論を呼んだが、この国の根幹とも言える部分であり、譲れないことであった。

新藩王は「九音・詩歌」。先王ライールとは違い、純粋に北国人である。
詩歌藩王家の習いにより精霊の森から拾われてきたこの王は、豊国 ミロの描いた肖像により知られるように秀麗な美貌の持ち主だった。
だが、性別が知られていないのをいいことに、男とも女とも知れぬ振る舞いをする悪癖の持ち主である。
まあ、先王より国民受けはよかった。
観賞用としては美形の方がいいし、藩王というのは大体顔を見せていることが仕事である。

藩王が決まったら仕事の再開。
まずは洗い出した国民たちの族称登録だ。
既に技族として豊国 ミロや花陵達がいるこの国だったが、建て直しにて目覚しい活躍を始める者たちがいた。
星月 典子は北国人の妖精とも見間違える姿を映し出し、駒地真子は犬士達と、北国に訪れたつかの間の春を描いた。酒巻 孝司らの文族が表に出てきたのもこの頃である。
ただ、全体としてみれば文族・吏族として登録するものが少々足りない印象を受けた。
藩王の目から見て、文族足りうるものは多くいるにも関わらず。
誰もが己の力を図りかねているようである。

必要なことはいくつもあった。
この藩国の王は、とりあえず足りないことは自分でやってしまえと言う人間である。
測量し、国の説明を書き、周辺環境を説明し、吏族の姿を描いた。
これもまあ悪癖というもので、能力はあっても出番を見極めるのが難しい国民というのが結構いるのである。あと、藩王がやるからといって藩王の能力が秀でているわけでもない。
帝國のお触れがあったおかげで藩王の作業のいくらかはお蔵入りし、変わりに新たな人材が見出されていくことになった。
そして準備は整い、藩国が承認される運びとなるが……問題がやってきた。

吏族出仕である。
その内容から一時は国庫を放出して帝國の裁量に任せようかとも思われたが、寛大なるぽち王女の御採択により星見司試験が執り行われる運びとなった。
試験に挑んだのは竜宮 司&寅山 日時期の両名である。
この竜虎相打つ二人の吏族は、藩国政庁を歩いていた数名のスパルタ特訓により、無事に仮免許を取得。
後日アイドレス事務局に赴いて獅子奮迅の働きをする事になる。



各国の財務状況、国家規模が判明していくことでわんわん帝國は徐々に反撃の準備を整えつつあった。
だがいかんせん、敗走の後である。
戦争をするには、物量がいる。
それは兵力であり、兵站であり、つまり食料燃料資源娯楽といったあらゆるものが大量に必要となる。
反撃を開始する前に我々が始めたのは、そう。
冒険という名の資材探しであった。

冒険の顛末は蔵書庫に収められた報告書を見てもらうとして、ここでは冒険に送り出した首脳部の話をお伝えしよう。

各藩国は大いに頭を悩ませた。
最初の冒険に人員を派遣する際、どれほどのお宝を持ち帰ることができるか見極めがつかなかったのである。
人を派遣するには資金が要る。銃を撃てば弾(燃料)が減る。と、いうわけだ。
自然、最初の冒険は様子を見る藩国も出てくる。

詩歌藩国はどうだったかというと、2箇所に冒険者達を派遣した。
まあ、ある程度余裕のある国なのだ。この国は。
しかし人的損失は避けるため、難易度は低い場所を選んだ。
結果的にはほどほどの結果で、冒険して成功した国と比べると控えめに過ぎる結果だったと言えなくもない。

しかし、まあ。悪くもなかった。
1回目の結果が判明したことで都築つらね、元都築藩の王の力がフルに発揮され始めたのである。
都築は冒険結果を洗い出し、表にまとめ、データとして築き上げていった。
独自に分析をしていた他の藩国民のデータとも結実し、2回目・3回目の冒険の指標として大きく役立つことになる。
また、他の藩国や在野の情報分析者達と協力し、データの流通を助けたのも特筆に価するだろう。
彼はこれらの功績が評価され、研究成果を帝國に買い上げられている。
同時にわんわん帝國旗デザイナーである星月 典子にも褒賞が与えられた。
思えば人材に恵まれた国である。
派手ではないが、要所要所に優れた人物が現れる。
豊国 ミロによる国民総ビジュアル化計画など、なかなかにしゃれた趣向も見られる。
この国の藩王は、実に幸せものだ。
実に、幸せものだ。

そして昨日、帝國より新たなお触れがあった。
冒険の結果リンクゲートを通った敵の進入を確認、戦時体制に移行する。
”戦時法の適用を開始、動員令を”
ポチ姫の号令により、戦争は開始される。

先の褒賞と冒険結果により十分な資金・燃料を獲得していた詩歌藩国は即座に戦費供出を行い、新型I=Dの開発体制に移行。
「こんなこともあろうかと開発を進めておりました」とは須藤 鑑正の言である。
この人物、赤ん坊の青の厚志を抱いて去っていく舞を見送ったことでも知られている。

武装開発に名乗りを上げたのは経である。
都築藩国からやってきたこの娘、普段は内気だがテンションの高い時にはなかなかはじけてくれる。

現在は藩国民の分業によりこれらの作業、冒険結果の文書化、挿絵の製作が進んでいるところだ。
戦時動員により、徴兵も進んでいる。
http://www009.upp.so-net.ne.jp/raiilu/library.html#book4
上記はあるガンブレイズシンガーの物語だが、戦争とは物語の舞台である。
それは現実に起こっていることだが、だが、だからこそ語り継ぐための物語は必要なのだ。
私はこの戦争を見つめていこう。
この戦争の中、あるいは私も倒れることがあるかもしれない。
だが、その時は誰かがこの物語を引き継いでいくだろう。

──九音・詩歌 戦を記す 90107002

テーマ

注目テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
URL(任意)
本 文
戦禍の足音(詩歌藩国戦争準備状況) 詩歌藩国日報/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる